Production Period / 1898-1905(SN:2,300-9,599)
C.G. Conn Wonder Improvedは1898年から1905年頃に製造されたサックスで、C.G. Connの最初の正式なモデルとも言われています。
元々、サックスはアドルフ・サックスによって発明されましたが、アメリカに渡り改良が加えられながら進化を遂げてきました。
しかし、正確な記録が少ないため、歴史には曖昧な部分も残されています。
特徴は、極めてシンプルな構造にあります。
装飾的な要素がほとんどなく、フロントキーと左手のパームキーが一体化している点も当時の設計の特徴です。
サウンドは、現代のサックスよりもアドルフ・サックスのオリジナルモデルに近い響きを持ち、ややこもったような音色が特徴です。
また音程が非常に高くなりがちで、ピッチが上ずってしまう傾向があります。
現行のサックスと比べると、キーの配置や操作性に大きな違いが見られます。またパール装飾がないため指の感触が異なり、オクターブキーは直線的に配置されているなど全体的に慣れが必要です。
Wonder Improvedは、サックスの進化の歴史を知る上で元祖的なモデルです。シンプルな構造や独特の音色は現代のサックスとはまた違った魅力を持ち、ヴィンテージならではの個性を感じられる一本となっています。
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