Production Period / 1939-1942 (SN:132,070-144,454)
Martin Handcraft Committee Ⅱは1939年から1942年頃に製造されたモデルです。
別名「Martin Lion & Crown Model」とも呼ばれ、その名の通りライオンや王冠をモチーフとした彫刻が特徴のサックスです。
このモデルには「マーシャル」という英単語と「マーティン」という名前を掛け合わせたコンセプトが取り入れられていると言われています。
製造された時期は第二次世界大戦が勃発し始めた頃で、このモデルにはその時代背景がどこか反映されているようにも感じられます。
「勇冠さ」を象徴する彫刻やデザインからは、当時の雰囲気とMARTINの遊び心が伝わってきます。
また、前作の Handcraft Committee Ⅰ と比較して、キーガードには「勇冠さ」や「ごつさ」が感じられるデザインが採用されており、MARTIN特有の個性を表しています。
支柱部分やベルの細部にも刻印が施されており、1つ1つのパーツへの丁寧なこだわりが際立っています。
ネック部分でも従来はワイヤー構造が採用されていましたが、剣をイメージしたような新しいデザインにチェンジされています。
サウンドに関しては、 Committee Ⅰ よりも力強さが増した印象があり、特に高音域では鋭さが際立ちMARTINらしい独特の響きが楽しめます。
現行モデルと比較すると操作性に関しては少しずつ改良が加えられているものの、やはり操作性に難しさが残る部分があります。
音色の面では現行モデルよりも「勇冠さ」を象徴するようなパワフルな響きが感じられますが、ピッチの安定性には課題があり、このモデルの良さを十分に活かすためにはある程度慣れが必要です。
Handcraft Committee Ⅱは時代背景や製造者のこだわりを感じさせるモデルであり、彫刻や音色・構造すべてが「MARTIN」というブランドのアイデンティティを象徴しています。
この楽器を手にすることで、ヴィンテージサックスの奥深さや美しさを存分に味わえるでしょう。
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