Production Period / 1936-1939 (SN:116,551-132,069)
Martin Handcraft Committeeは、別名「Martin Skyline」とも呼ばれる1936年から1939年頃に製造されたモデルです。
このモデルは、SF人気が高まり始めた時代背景を反映したユニークなデザインが特徴です。火星を連想させる彫刻が刻まれており、「火星人(マーシャン)」と「マーティン」の語呂合わせから取り入れられているとも言われています。
加えて彫刻にはビームや雷を思わせる模様が描かれ、別名スカイライン(Skyline)とも呼ばれています。地平線をイメージさせるネーミングとも彫刻がリンクしています。
構造面では以前のTroubadour モデルより、トーンホールの形状が従来の面取り加工からシンプルな形状に変更され、トリルキーの配置やBbとBのトーンホールの集約・キーの数が3つに調整されるなど、遊び心と実用性の両立を意識した改良が施されています。
サウンドは、高音域が強めでスルッとした印象が特徴的です。
太さよりも、滑らかで軽やかな響きを持つ音色が感じられます。
現行モデルと比較すると、以前のモデルからは親指周りのデザインに変更があり操作性が向上していますが、全体の操作性や使いやすさはまだ現行モデルには及びません。
また現代の楽器とは異なりピッチの高音域が高く、中音域が低くなる傾向がありピッチの均一性を保つには演奏者の工夫が求められます。
Martin Handcraft Committeeは、当時の技術やデザインの工夫が随所に見られるモデルであり、その彫刻や音色を通じて時代背景を感じ取ることができます。
その独特の魅力を楽しみながら、製造された時代に思いを馳せることができる1本です。
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