Production Period / 1964-1971(SN:218,855-350,000)
MARTIN The Martin Wurlitzerは、1964年から1971年に製造されたモデルでMARTINサックスの終焉を象徴する一台です。
MARTINは独自性あふれるメーカーで、火星をモチーフにした彫刻などユニークなデザインの楽器を多く手がけていました。
しかし、1964年にWurlitzer社・1971年にLeblanc社に買収されサックスの製造が終了しました。
Wurlitzerモデルは、MARTIN社がWurlitzer社に買収された後に作られたもので「COMMITTEE」の刻印が入っているのが目印となります。
全体的にこれまでのMARTINサックスよりも大変安価な作りに変化したと見た目からも感じられます。
サウンドは、MARTINらしいハッキリとした鳴りと明るい音がが特徴です。しかし初期型のMARTINと比べると音も軽く、深みのあるサウンドとは程遠い印象です。
現行モデルと比べると、軽量ながらも力強いサウンドは感じられます。しかしサイドレバーの操作性などヴィンテージ特有の慣れが必要です。
The Martin Wurlitzerは、MARTINサックスの歴史を物語る1本です。
挑戦を続けたメーカーの足跡を感じられる楽器と言えるでしょう。