A.SELMERSuper Balanced Action

Production Period / 1946-1955(SN:33,250-61,260)

Introduction

History

A.SELMER Super Balanced Action (以降SBA)は、1946年から1955年まで製造されていたモデルです。

 

セルマーの歴史の中で重要なモデルで、現行モデルの礎を築いた楽器です。マークⅥほどの知名度はありませんが、設計の進化により多くの奏者に愛されてきました。

 

当初「Super Action」と呼ばれていましたが、現行のSuper Action 80シリーズと区別するために「Super Balanced Action」という名称に変更されました。Balanced Action(以降BA)から改良され、操作性が向上したことも特徴の一つです。

 

サウンドは、芯のある明瞭で締まった音色が特徴です。演奏するジャンルを問わず力強く響き、特にBAと比べて音の締まりが良くピッチの安定感も高くなっています。

これにより演奏中の音程が取りやすく、正確な音色を求める奏者にも評価されています。ヴィンテージならではの深みと響きを楽しめるモデルです。

 

現行と比べると、SBAは演奏時のフィット感や操作性の面で現代の楽器に近い感触があります。

特にBAの時代まではトーンホール(管体の穴)がまっすぐ配置されていましたが、SBAではわずかに右側にオフセットする設計に変更され、手に馴染みやすくなり操作性が向上しました。

 

この変更はその後のSELMERのサックスの設計に受け継がれており、今のキーワークの基礎を築いた重要な要素です。

 

また、SBAからハイF#キーがオプションとして選べるようになり演奏の幅を広げる進化がみられています。現行モデルではハイF#キーが標準装備されているため、こうした変化はSELMERが奏者のニーズに応じて進化を続けてきた証と言えます。

 

サイドキーや後部フックの形状は現行モデルほど洗練されていないものの、SBAの設計はその後のSELMERのサックスに受け継がれ今の楽器の演奏性を支える基盤となっています。

 

ヴィンテージ特有の味わいを持ちながらも、音の安定感と操作性を兼ね備えた魅力的な楽器です。

Real Sound



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